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by KOMPas

 『処遇現場ソフト』の実装 (3)一応の完成

 ネットワーク化され、デジタル化された状態までいけば、あとは欲しいデータがネットワーク上のどこにあるか(或いはファイルサーバー上のどこにあるか)全員がそれをわかっていて、すぐ取り出すことができれば、これで「情報の共有」が実現できたことになります。
 組織に所属する皆で情報を共有する、というシステムは、実はこれだけで一応実装可能となります。
「なーんだ、処遇現場ソフトとか特別なソフトはいらねーじゃねーか」ということになります。
ここまでのシステムは、コンピュータを購入してそれをつなぐ環境を整備する予算さえあれば、或いはコンピュータをそろえて(買わない?)ケーブルでつなげば、簡単に実現することができます。(ちなみに、通販のPC5台でこのシステムを組めば50万円前後の予算があれば可能です。)

ここで再び確認をしておきます。
「情報共有システム」の構築はこれで実装できました。ところがたいていの場合、このシステムは期待とおりにうごきません。
理由は簡単です。現場で今欲しいデータがコンピュータに入っていないだろうからです。コンピュータ「システム」の実装は簡単ですが、「共有すべきデータがコンピュータにはいっている」には、「誰かがデータをコンピュータに入力する」ことが絶対条件となります。現場情報共有システムをコンピュータを使って実装するためには、ハード購入の50万円の予算のほかに、まず、「共有すべきデータをコンピュータに入力する」ことを実現する必要があるのです。
「データをコンピュータに入力する」ことは、やってみるとそれほど難しいものではけしてないのですが、これをやる覚悟がないのであれば、「情報共有のためのコンピュータシステム」は、音声認識等がもっと安価で使いやすくなるまでしばらく様子見したほうがよい、ということになります。

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